2025年7月23日(水)、大野ゆか区議、間中区議、大森区議と、千葉市の小学校の放課後施策を視察してきました!
板橋区では、小学校の放課後対策事業として「あいキッズ」が、区内全51区立小学校で実施されています。
※「あいキッズ」…「あい」は「“I”tabashi」の“I(あい)”から。
「あいキッズ」は、いわゆる学童クラブのこと。
平成27年度から区内全小学校で実施されるようになり、「放課後児童クラブの待機児解消」「保護者の就労状況に関わらない全児童の交流促進・安心、安全な居場所の提供」に寄与してきました。
しかし近年、
1️⃣運営事業者による児童支援員の確保
2️⃣十分な活動場所の確保
3️⃣学校ごとのプログラムの格差
などが課題になっています。
特に1️⃣については、求められる業務(支援が必要な児童や家庭への対応、事務、利用料督促、学習支援など)に対して給与面などの待遇は低いという声が現場から上がっています。
また、今年2月には、区内のある学校で従事する職員によって児童の盗撮事件が発生してしまいました。人手不足下における児童支援員の質の担保も課題となっています。
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今回視察してきた千葉市の小学校の放課後施策は、大きく分けて下記の2通りあります。
(1)子どもルーム(=放課後児童クラブ)と放課後子ども教室(=学校施設を活用し地域住民などの協力を得て児童にさまざまな体験の機会を提供する事業)を分けて運営
(2)アフタースクール(AS)
→小学校敷地内において、放課後児童クラブおよび放課後子ども教室を一体的に運営。民間事業者に委託。
学校の環境により(1)か(2)どちらかの形で実施しているとのことですが、全体としては(2)のアフタースクールに統一していく方向とのことです。
千葉市のアフタースクールでは、
・体験プログラム(プラバン工作、将棋、書道など)
・継続プログラム(ダンス、サッカーなど。一回きりではなく継続的に通う習い事スタイル)
が充実しているほか、そのプログラムを実施する体制を作るため「地域連携担当」の職員さんを配置し、地域の方の参画や協力を得やすい体制を整えているなど、参考になる点が多くありました。
「地域連携担当」の職員の方は、地域センターや公民館などを回り、地域でさまざまな活動をしている団体の方と繋がり、アフタースクールの体験プログラムの講師をしていただける方を探しているとのこと。
また、図書室や特別教室(音楽室、図工室など)も活用しており、板橋区のあいキッズより活動スペースにゆとりがあった点も印象的でした。
千葉市のアフタースクールを開始する際には、板橋区のあいキッズも参考にされたとのことです。
あいキッズの課題を解消し、良いところはさらに良くできるよう、引き続きさまざまな自治体の小学校の放課後施策について情報収集をしていきたいと思います。